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好業績のリユース銘柄が揃って酷い暴落。復活はあるのか?

7月の10日過ぎたあたりからリユース銘柄が酷い暴落に見舞われている。決算や月次がでて、どこも好業績なのにも関わらず、反発することなくダラダラと下がって行っている。

いったいなぜなのか?反発する可能性はあるのか?

リユース銘柄のファンダを見ながら考えてみたいと思う。

暴落した主なリユース銘柄は次の通りである。

※なお、株価、時価総額などの数値は2023年7月21日時点のものであり、変動する可能性があります。

<3093>トレジャーファクトリー 1,414円

時価総額 345億円
PER 17.46倍
PBR 4.65倍
直近決算(1Q、7/12)

+10億4千万円(進捗率36.3%)

通期予想 +28億7千万円
(下の窓(1,347)を埋めに行く可能性もある。いずれは1,812の上の窓を埋めに上がる可能性が高いと思う。反転が確認出来たら買ってみるのもあり。)

直近で発表された第一四半期の決算は進捗率36.3%の好業績だったのだが、それまで結構上昇していたので、いわゆる「材料出尽くし」で売り込まれ株価はダダ下がりに。

過熱感があったので、冷静に考えると現状の時価総額が適正とも思えるが、1Qの進捗率からいって上方修正がでるのは必至なので、これ以上下がるようなら割安。



<3181>買取王国 1,136円

時価総額 42億5千万円
PER 14.18倍
PBR 1.76倍
直近決算(1Q、7/14) +1億4千万円(進捗率32.8%)
通期予想 +4億3千万円

(業績が良いのに、窓を開けて下落しているので、1281円まで戻る可能性があるが、75日移動平均線を割って下がっているので、さらに下がる可能性もあり。1070円あたりまで下がったらさすがに買いか。)

好月次、好決算のたびに売り込まれる買取王国。ただ、売り込まれたあといつも上昇しているので、このあたりの株価なら買っておけば利益がでると思われる。

時価総額が50億以下なので、一部の勢力によって上げたり下げたり操縦できるのが辛い所。逆に言えば、その上げ下げに乗れれば上手い事回転させて莫大な利益を得る事が可能な銘柄だと言える。

<2652>まんだらけ 1,557円

時価総額 116億円
PER 14.39倍
PBR 1.18倍
直近決算(2Q、5/15) 9億4千万円(進捗率156.7%)
通期予想 6億円

(ダブルトップを付けて酷い下がり方をしているので、まだ掘るかもしれない。相当安値圏であることは確かなので、買うなら長期保有で。)

リユース銘柄大暴落の中で一番「やられている」銘柄といってもいいと思う(配当の少なさが原因か?)

ただ、利益水準からって、2Qまでの利益が通期までつづくとするなら、通期利益20億弱は可能。そうすると年末までに3000円ぐらい行ってもおかしくはないと思う。

結局は機関や売り屋次第なのだが、無理やり下げてる連中が勝つか、マーケットメカニズムが勝つかってところだと思われ、マーケットメカニズムだと思うなら買っておいても損はないか。

<2674>ハードオフ 1,489円

時価総額 207億円
PER 12.17倍
PBR 1.35倍
直近決算(4Q、5/11) 25億円
通期予想 27億円

(ハードオフもリユース暴落に巻き込まれて下がった(下げられた)が、流石配当62円(配当性向4%)、株価が下がれば下がるほど配当利回りは上がって行くので、この位置から下げるのは無理か。買っても問題なし。できれば押し目を狙いたい。)

他のリユース銘柄に比べて配当が良いのが特徴。1株当たりの配当金が62円で、配当性向4.16%(7月21日時点)なので、リユース銘柄暴落の中でも底堅い。中長期でもつなら一番おススメか。

<2780>コメ兵 4,385円

時価総額 493億円
PER 12.01倍
PBR 2.01倍
直近決算(4Q、5/15) 54億円
通期予想 58億円

(ポテンシャル的には6000円ぐらい行ってもいいと思うが・・・)

業績は絶好調で、今期も増益予想。中国の景気減速に伴い中国からのインバウンド需要が期待薄なのがネガティブ要因か。時価総額的には割安の域なのでどこかで反発する可能性大。

全体的に割安だが・・・

一時の勢いが嘘のようにどの銘柄も暴落しているリユース関連銘柄。業績が悪化したとか、ネガティブな要因が発生したとかならわかるが、どの会社も過去最高の業績、前年比大幅プラス、そして今期業績予想もプラスなのに売りたたかれている。

これはなぜなのか?理由を推測すると、

①日銀の政策変更によりインフレが収まるのでリユース需要が減る

➁インフレは収まらないが、日本の景気が良くなるので中古品より新品を消費者が選ぶ

➂どの銘柄も上昇速度が速かったので、機関投資家の益出し、空売りによる売り崩し。

が考えられると思う。①と➁の場合だと、日銀の政策決定会合で金融緩和継続が発表されれば、円安インフレ基調は継続すると思われるので、政策決定会合後(7月28日以降)が絶好の買い場になる可能性があろう。

➂の場合だが、いずれにせよリユース全般株価が割安なので、いつかは空売りが買い戻されて株価も上昇するだろうが、機関は一般投資家が思ってる以上に空売りで株価を下げて来る可能性がある。買ったところからまだ下落するようならすぐに損切りできる体制を整えて買おう。

結論としてはリユース銘柄全般、いずれV字回復はすると思うので、底を見極めながら買いに入るのはありだと思う。

(株式投資は自己責任でおねがいします)

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