岸田ショックとアメリカ利上げによる暴落後のITベンチャーの株は買いか?

岸田ショックによるマザーズ大暴落により、もっとも下落しているといってもいいのがITベンチャー企業です。

旧マザーズのIT企業は2021年の高値から1/3ぐらいになっている銘柄はざら、中には1/7ぐらいに暴落している銘柄もあってまさに阿鼻叫喚といったところでしょうか。

マザーズ銘柄は個人投資家比率が高いといわれ、大口や機関の空売り攻撃をくらうとひとたまりもありませんね。明日のGAFAを育てるぞ!とピュアな気持ちで投資していたサラリーマンや主婦、専業のギャンブラーの皆さんはさぞ資産を溶かしたことでしょう。

こんなことじゃあ10年後の日本が思いやられるわけですが、それでも「未来のGAFAを育てるぞ!」とITベンチャーの株に投資したい方も多々いるかと思います。

そこで、今回は注目のITベンチャー企業5社の分析と、今後の株価予想、はたして今買うべきかどうかを考えてみたいと思います。

メルカリ(4385)

一時期はタモリさんのCMが流れまくっていたフリマアプリのメルカリ。フリマアプリでは国内首位であり、近年は米国事業も強化している。決済サービスの「メルペイ」にも力を入れている。

メルカリ参考指標

株価(7/15時点): 2,114円

時価総額(7/15時点) 3395億円
当期純利益(2022年3月期) -76億円
利益剰余金 -538億円
自己資本比率 10.6%

株価推移

2021年11月に付けた高値7390円からダダ下がりですね。悲惨です(笑)

日本を代表するプラットフォーマーになれるポテンシャルもありますし、海外展開も積極的に進めているのでがんばってほしいですね。

ネガティブな意見

  • 自己資本比率が10%と少ない(ふつうは40%以上)
  • 76億円の赤字

ココナラ(4176)

個人が知識やスキルをECサイトココナラを通じて販売できる「ココナラ」。
副業銘柄としても注目される。

ココナラ参考指標

株価(7/15時点) : 503円

時価総額(7/15時点) 118億円
当期純利益(2022年8月期予想) ー5.6億円
利益剰余金 -14億
自己資本比率 51.5%

株価推移

ヤプリ(4168)

稲垣吾郎さんのCMでもおなじみのヤプリ。クラウド型アプリ開発プラットフォーム「ヤプリ」を提供。アプリの開発・運用・分析がノーコードで行えるのが特徴。
プログラミングの知識が無くてもドラッグアンドドロップでアプリ開発ができるのが魅力。

ヤプリ参考指標

株価(7/15時点) : 1,701円

時価総額(7/15現在) 213億円
当期純利益(2021年12月) -9.3億円
純資産 22億円
自己資本比率 75.10%

株価推移

ジモティー(7082)

オンライン掲示板「ジモティー」を運営。中古品や求人などの地域密着型の地元情報を掲載。
他にもイベントの開催や参加、教室の開催や参加、情報の提供や友達作りなど、地域密着の情報が多数。

ジモティー参考指標

株価(7/15現在): 1,488円

時価総額(7/15日現在) 89億円
当期純利益(2022年12月会社予想) 3.8億円
純資産 9.7億円
自己資本比率 61.60%

株価推移

2021年11月につけた高値の5300円からずっと右肩下がりに株価が下落しています・・・

まあ、旧マザーズのグロース全般がこんな感じなので、相場の状況上仕方ない面もあると思います。

ポジティブな意見

  • 時価総額が89億円と安く、発行株数が600万株ほどと少ないので跳ねる可能性あり
  • 多くの自治体とリユースに関する協定を結んでおり、さらに拡大していく可能性が高い
  • 知名度もそれなりに高い

BASE(4477)

香取慎吾さんのCMでもおなじみにBASE。個人、小規模事業者向けプラットフォーム「BASE」を運営。店舗売上連動の利用料が収益源。

BASE参考指標

株価(7/15現在) : 341円

時価総額 381億円
当期純利益(2021年12月) ー11.9億円
純資産 151億円
自己資本比率 47.20%
現金期末残高 240億円

株価推移

ポジティブな意見

  • 最高値から1/10ぐらいまで下落しているのでさすがに底値が意識されるか
  • 現預金が240億、時価総額が380億と明らかに割安

ネガティブな意見

  • 黒字化予想は2025年
  • 機関が大量の空売りを入れている

まとめ

今回紹介した5銘柄はどれも右肩下がりですね。

2021年11月ごろに「米国の利上げ」で下げ始めて、2022年に入ってからは「岸田ショック」で一段と下げている感じでしょうか。

アメリカの物価高や景気後退懸念、ロシアウクライナ戦争の行方など株価を軟調にする要因が多いため、今年いっぱいはこれら旧マザーズのITベンチャーに対する投資は様子見したほうが良いかもしれません。

今年いっぱいは、と書きましたが、日本においては日銀の黒田総裁の任期満了にともなう後任人事次第では来年4月以降金利政策の変更があるかもしれません。

したがって来年4月以降まではITベンチャーへの投資は様子見・・・・と言いたいところですが、それでもコツコツ買っておきたいという人は、

ジモティーBASEあたりがおススメですかね。

ジモティーは時価総額が89億円と安く、発行株数も少ないので需給バランス的に跳ねるところがあるかもしれません。
BASEは現預金が240億円、時価総額が380億円と割安なのに加え、ビジネスモデルもしっかりしていて拡大基調だと思われます。

以上の理由から、買うならこの2銘柄がおススメです。

*投資は自己責任でお願いします。

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